守れなかった命

これは、2年前のことである。

当時大学1年生だった僕は、小・中学生に勉強を教えたり 一緒にスポーツを楽しんだりするボランティアをしていた。

特に小学生には慕われていて、いつも僕の周りには たくさんの子供たちがいた。

会うたびに抱きついてきたり、くっついてくる女の子がいた。 名前はさゆり。小学4年生で10歳。 一番遊びたい盛りだろう。 彼女はとても活発な女の子だ。

元気すぎていつもどこか危なげな彼女が僕は気になっていた。

ある日、小学生5,6人と僕で山に出かけることになった。 その中にさゆりもいた。 途中の大きな池にはまるというハプニングはあったが 無事帰路につくことができた。

だが、帰り道の交差点に差し掛かったとき、僕は寒気がした。 なぜだかわからないが、この光景を前に見たことあるような気がした。

そして、なぜ寒気がしたのかに気づいた。 さゆりは今日ここで死ぬ。

そう、僕は以前彼女がここで死ぬことを夢(予知夢)で見ていた。 なぜ今まで忘れていたのだろう。 隣には元気にはしゃぐさゆり。 いやだ、絶対に死なせたくない!

僕は強く抱きしめた。絶対離さない。 このまま、さゆりが死ぬ時刻が過ぎてほしいと願った。

あと3分。 もうここから走っても現場まで間に合わない。 僕は抱きしめていた手を緩めた。 その途端、彼女は走って行った。 全速力で追いかけるが、全く追いつかない。

現場に着くと、横たわるさゆりがいた。 すぐに駆け寄って抱きしめたかったが、誰が見ても即死。 大型トラックにはねられた彼女に近寄ることができなかった。

これは今朝見た夢です

起きたときに、めちゃめちゃ泣いてました

寝てる間にこんなに泣くことがあるんですね

起きてからも守れなかったのがくやしくて泣いてました

文章下手で伝わらないかもしれないけど・・・。